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2017年07月13日円の引き締まりを背景に、国内金相場は小幅続落↓一方、パラジウムは4連騰と上げ幅を拡大↑

【金相場】12日のNY金相場は、イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言で、想定されたほどタカ派的な発言が出なかったことから、金を買う動きが継続。中心限月の8月限は1トロイオンス1219.10ドル(+4.40ドル)と、プラス圏で推移し、3営業日続伸して取引きを終了。イエレンFRB議長はこの日、下院金融サービス委員会で金融政策に関する半期に一度の証言を行った。経済成長と物価安定に向け「今後数年、緩やかな利上げが適切」と表明。今後も金融引き締めを継続する方針を示したが、利上げペースはさほど加速しないとの見方が広がったことから、為替市場ではドルが軟調推移。ドル建ての金商品は割安感が意識されたほか、市場関係者の警戒感も後退し、金を買う動きが広がった。その後、ドルがやや戻した事から上値追いが一服するも、堅調地合いを維持し買い優勢で取引きを終えた。

国内の金相場は、NY相場では引き続き買い優勢で引けたものの、円高の進行から上げを消化され小幅安に。買取ベースでは1gあたり4,762円(-9円)と、続落しました。

《直近10日間の金相場価格推移(買取)》

07/13   4762円 (-9円)

07/12   4771円 (-6円)

07/11   4777円 (+7円)

07/10   4770円 (±0円)

07/07   4770円 (-14円)

07/06   4784円 (+5円)

07/05   4779円 (-2円)

07/04   4781円 (-19円)

07/03   4800円 (-1円)

06/30   4801円 (-26円)

直近10日間の金相場平均価格:4,780円/g


【パラジウム相場】12日のNYパラジウム相場は、市場心理の改善から株高が進んだほか、ドル安や原油高、プラチナの急反発が好感され3日上伸。中心限月の9月限は1トロイオンス861.55ドル(+14.70ドル)と、上げ幅を拡大し、中心終値では約2年9ヶ月ぶり(2014年9月8日相場来)の高値を記録した6月22日相場以来およそ3週間ぶりの高値に戻して取引きを終了。この日のパラジウムは、買いが優った前日相場の値動きや、テクニカル要因の買いが継続し序盤より堅調に推移した。また、イエレン議長の議会証言を受けて、外為市場ではドル安が進んだ事から割安感が台頭。利上げに対して想定よりも慎重な姿勢を示した事から、金やプラチナなど他貴金属の買い地合いが好感され、パラジウムも上げ幅を拡大した。その後、ドルの戻りを受けてやや押される場面もあったが、堅調な米株価が支えとなり、この日は一段高で取引きを終えた。

国内のパラジウムは、一段高となったNY相場を映して上伸。買取では1gあたり3,332円(+22円)と、堅調地合いが継続し4日続伸。前日同様に6月23日相場以来およそ3週間ぶりの高値となり、年初来高値を記録した6月13日相場(3,359円/g)圏内まで再浮上する展開となりました。

《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》

07/13   3332円 (+22円)

07/12   3310円 (+27円)

07/11   3283円 (+16円)

07/10   3267円 (+65円)

07/07   3202円 (-38円)

07/06   3240円 (-38円)

07/05   3278円 (+11円)

07/04   3267円 (+43円)

07/03   3224円 (-21円)

06/30   3245円 (-15円)

直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,265円/g


現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:50現在の金相場は1トロイオンス1223.75ドル、パラジウムは866.30ドル、為替は1$113円08銭前後の値動きで推移しております。