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2017年07月21日NY相場の値動きを映して、国内貴金属はパラジウムを除いて堅調に推移↑

【金相場】20日のNY金相場は、ドル安・ユーロ高に伴う割安感から買いが継続し上伸。中心限月の8月限は1トロイオンス1245.50ドル(+3.50ドル)と、5営業日続伸し、中心終値では6月29日相場以来およそ3週間ぶりの高値で取引きを終了。通常取引き前の時間外取引きでは、欧州中央銀行(ECB)理事会を控えて様子見ムードから売りが先行していたものの、ECBは金融政策の据え置きを決定。ドラギ総裁が理事会後の記者会見で、量的緩和策について来年以降の方針を「秋に議論する」と表明したことなどを受けて、外為市場ではドル安・ユーロ高が進行する中、ドル建てで取引される金商品に割安感が強まったことから買いが加速し、相場は一時1247.20ドルまで上昇した。また、米トランプ大統領への捜査拡大の報や、同政権の政策運営に懐疑的な見方が広がっていることも、逃避目的の買いを誘い金相場を下支えした。

国内の金相場は、5連騰し約3週間ぶりの高値となったNY相場高を映して上昇。買取ベースでは1gあたり4,797円(+11円)と、前日の下げをそのまま戻し、再度3日相場以来およそ3週間ぶりの高値に値戻しました。

《直近10日間の金相場価格推移(買取)》

07/21   4797円 (+11円)

07/20   4786円 (-11円)

07/19   4797円 (+14円)

07/18   4783円 (+26円)

07/14   4757円 (-5円)

07/13   4762円 (-9円)

07/12   4771円 (-6円)

07/11   4777円 (+7円)

07/10   4770円 (±0円)

07/07   4770円 (-14円)

直近10日間の金相場平均価格:4,777円/g


【パラジウム相場】20日のNYパラジウム相場は、欧州株の下落や、米トランプ政権の政策運営に懐疑的な見方が広がった事から、この日も軟調地合いが継続し売り優勢の展開に。中心限月の9月限は1トロイオンス847.60ドル(-11.55ドル)と、3営業日続落して取引きを終了。この日のパラジウムは、欧州中央銀行(ECB)理事会を控えて様子見が広がる中、欧州株が軟調となった事からパラジウムも売りが先行した。また、モラー特別検察官が捜査範囲をトランプ氏のビジネスにも拡大するとの報が流れた事で、同政権の政策運営に懐疑的な見方が広がっていることも、相場の下押し要因となり、一時840ドルを下回るなど下げ幅を拡大した。その後、売り一巡後は、欧州中央銀行(ECB)ドラギ総裁のハト派発言から、ドル安が進んだ事で割安感が生じ、下げ一服となった。

国内のパラジウムは、売りが優ったNY相場を映して軟調地合いが継続。買取では1gあたり3,213円(-49円)と、マイナス圏で推移し3日続落となりました。

《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》

07/21   3213円 (-49円)

07/20   3262円 (-27円)

07/19   3289円 (-32円)

07/18   3321円 (+5円)

07/14   3316円 (-16円)

07/13   3332円 (+22円)

07/12   3310円 (+27円)

07/11   3283円 (+16円)

07/10   3267円 (+65円)

07/07   3202円 (-38円)

直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,280円/g


現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:40現在の金相場は1トロイオンス1247.50ドル、パラジウムは847.75ドル、為替は1$111円96銭前後の値動きで推移しております。