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2017年07月28日国内貴金属はパラジウムを除いてマイナス圏へ↓金は6営業日ぶりに下げ、パラジウムは4日続伸↑

【金相場】27日のNY金相場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)声明がハト派の内容となり、外為市場ではドル安に振れたことを受けて金への買いが強まり反発。中心限月の8月限は1トロイオンス1260.00ドル(+10.60ドル)と、4営業日ぶりに反発し、中心終値では6月14日相場以来およそ1ヵ月半ぶりの高値に戻して取引きを終了。米連邦準備制度理事会(FRB)は前日、連邦公開市場委員会(FOMC)終了後の声明で、大方の予想通り政策金利の据え置きを発表。保有資産圧縮の開始時期については「比較的早期」と表明したが、物価認識に関しては小幅に下方修正し、インフレ動向に警戒感を示した。これを受けて、追加利上げが後ずれするのではないかのと観測が広がり、金利を生まない資産である金には買いが入った。また、このFOMC声明を受けて、外国為替市場ではユーロ買い・ドル売りが進行。その後も対ユーロでドル安基調が続き、ドル建てで取引される金商品に割安感が生じたことも、金買いを後押しした。その後、堅調な米経済指標を受けてドル安が一服したことに上値を抑えられ、やや伸び悩む展開となった。

国内の金相場は、プラスサイドに転じたNY相場高を映すも、時間外取引での値動きや、為替動向を眺めて小反落。買取ベースでは1gあたり4,815円(-9円)と、前日までの上値追いが一服し、6営業日ぶりに反落しました。

《直近10日間の金相場価格推移(買取)》

07/28   4815円 (-9円)

07/27   4824円 (+15円)

07/26   4809円 (+8円)

07/25   4801円 (+3円)

07/24   4798円 (+1円)

07/21   4797円 (+11円)

07/20   4786円 (-11円)

07/19   4797円 (+14円)

07/18   4783円 (+26円)

07/14   4757円 (-5円)

直近10日間の金相場平均価格:4,797円/g


【パラジウム相場】27日のNYパラジウム相場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)後のドル安が支援要因となったほか、米国市場ではダウ工業株が終値で過去最高値を更新するなど堅調となったことが材料視され4日続伸。中心限月の9月限は1トロイオンス876.90ドル(+14.00ドル)と、大きく値を伸ばし、中心終値では年初来高値を記録した6月22日相場(880.50ドル)以来およそ5週間ぶりの高値に戻して取引きを終了。前日引け後に公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)声明が、想定よりもハト派の内容となった事から、パラジウムは他貴金属同様に発表直後に買いが膨らみ急伸。また、外為市場ではドル安が進んだ事も買い材料となったほか、原油相場の上伸や、ダウ工業株の堅調さが意識され上げ幅を拡大。相場は一時885.00ドルと、年初来高値圏まで上昇した。その後、発表された米国の6月耐久財受注が良好な内容となった事を受けて、ドルが買い戻された事からやや上げ幅を縮小するも引き続き堅調地合いを維持し、この日も買い優勢で取引きを終えた。

国内のパラジウムは、一段高に振れたNY相場を映して4日続伸。買取では1gあたり3,316円(+27円)と、前週の下げ幅を戻し、18日相場ぶりの高値に回復。同日ぶりに3,300円台に値戻し、高値圏へ再浮上する展開となりました。

《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》

07/28   3316円 (+27円)

07/27   3289円 (+11円)

07/26   3278円 (+49円)

07/25   3229円 (+43円)

07/24   3186円 (-27円)

07/21   3213円 (-49円)

07/20   3262円 (-27円)

07/19   3289円 (-32円)

07/18   3321円 (+5円)

07/14   3316円 (-16円)

直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,270円/g


現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:10現在の金相場は1トロイオンス1260.55ドル、パラジウムは873.60ドル、為替は1$111円13銭前後の値動きで推移しております。