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【金相場】週末8日のNY金相場は、対ユーロでのドル安基調に伴う割安感や米利上げ観測の後退などを背景に小幅続伸。中心限月の12月限は1トロイオンス1351.20ドル(+0.90ドル)と、前日に付けた1年ぶり(2016年9月6日相場)の高値水準を維持して取引きを終えた。欧州中央銀行(ECB)が前日の定例理事会で、2018年からの量的緩和縮小方針で既におおむね合意に達していたとの報が流れたことから、外国為替市場ではドル売り・ユーロ買いが先行。ドル建てで取引される金商品に割安感が生じたことから、買い地合いが強まった。また、米労働省が前日に発表した週間新規失業保険申請件数は、大型ハリケーン「ハービー」による影響で急増。米経済全体への影響も懸念される中、連邦準備制度理事会(FRB)による追加利上げ観測が一段と後退したことで、金利を生まない資産である金には買いが入りやすかったほか、北朝鮮が翌9日の建国記念日に合わせて一段の挑発行動に踏み切るのではないかとの警戒感が広がっていることや、ハービーに続いて大型ハリケーン「イルマ」がフロリダ州に接近しつつあることも、安全資産とされる金には支援材料となり上げ幅を拡大。一時1362.40ドルまで上値を伸ばす場面もあった。ただ、週末のこの日は持ち高調整や利益確定の売りも出やすく、買い一巡後は売りに転じ上値は抑えられた。
国内の金相場は、週末のNY市場では引き続き1年ぶりの高値水準を維持したものの、為替が円高に振れたほか時間外取引での軟調さを映して反落。買取ベースでは1gあたり4,981円(-47円)と、マイナスに転じ反落となりました。
《直近10日間の金相場価格推移(買取)》
09/08 4981円 (-47円)
09/07 5003円 (-5円)
09/06 5008円 (-21円)
09/05 5029円 (-16円)
09/04 5045円 (+43円)
09/01 5002円 (+40円)
08/31 4854円 (+13円)
08/30 4943円 (+19円)
08/29 4924円 (+65円)
08/28 4859円 (+11円)
直近10日間の金相場平均価格:4,993円/g
【パラジウム相場】週末8日のNYパラジウム相場は、週末を前にした利確売りに押されたほか、地政学リスクへの警戒、銅先物の下落に連れ安し反落。中心限月の12月限は1トロイオンス931.25ドル(-17.60ドル)と、前日の上げ幅をほぼ消化して取引きを終了。この日のパラジウムは、ドル安による割安感や買い戻しが強まった前日相場の流れを引き継ぎ序盤は買いが先行した。ただ、買い一巡後は北朝鮮情勢への緊張や、大型ハリケーン「ハービー」による被害影響、続いて大型ハリケーン「イルマ」がフロリダ州に接近しつつあることも警戒され、相場は次第に売り優勢に反転。また、このところの高値水準が引き続き意識され利益確定売りが出た事や、中国の8月の銅輸入量が前月比で横ばいとなり、上昇基調だった銅に需要の伸び悩みを見込んだ売りが出た事でパラジウムも連れ安となり、結局この日はマイナス圏で取引きを終えた。
国内のパラジウムは、売りに転じた週末のNY相場を(映して反落。買取では1gあたり3,451円(-75円)と、マイナスに転じました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
09/08 3451円 (-75円)
09/07 3494円 (-65円)
09/06 3559円 (-81円)
09/05 3640円 (-48円)
09/04 3688円 (+194円)
09/01 3494円 (+6円)
08/31 3488円 (-22円)
08/30 3510円 (+54円)
08/29 3456円 (+27円)
08/28 3429円 (-32円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,531円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:50現在の金相場は1トロイオンス1339.20ドル、パラジウムは937.85ドル、為替は1$108円43銭前後の値動きで推移しております。