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【金相場】28日のNY金相場は、ドル高一服による値ごろ感や、安値を買われ小高く推移。中心限月の12月限は1トロイオンス1288.70ドル(+0.90ドル)と、ほぼ横ばい圏ながら小反発して取引きを終了。この日は、外国為替市場でドル買い・ユーロ売りが先行していたことから、早朝まではドル高に圧迫され金は軟調に推移していた。また、トランプ米大統領が前日、連邦法人税率の大幅な引き下げなどを盛り込んだ新たな税制改革案を発表。大型減税による景気浮揚への期待が台頭したことなども、安全資産とされる金には下押し圧力がかかった。しかし、その後はショートカバーや安値拾いの買いなどが入り、金相場は小幅ながらプラス圏に浮上。発表された雇用関連の指標がやや悪化したことで、外為市場では未明からドルが売り戻され、ドル建てで取引される金商品に割安感が生じたことも買い材料となったほか、北朝鮮や中東地域をめぐる地政学的リスクがくすぶっていることも安全資産とされる金買いを後押し、この日は小幅高で取引きを終えた。
国内の金相場は、NY市場では小幅ながら買われるも、為替要因から小幅に値を下げ3営業日続落。買取ベースでは1gあたり4,987円(-3円)と、小動きながらマイナス圏での値動きとなりました。
《直近10日間の金相場価格推移(買取)》
09/29 4987円 (-3円)
09/28 4990円 (-5円)
09/27 4995円 (-34円)
09/26 5029円 (+25円)
09/25 5004円 (+6円)
09/22 4998円 (-24円)
09/21 5022円 (-10円)
09/20 5032円 (+12円)
09/19 5020円 (-25円)
09/15 5045円 (+24円)
直近10日間の金相場平均価格:5,012円/g
【パラジウム相場】28日のNYパラジウム相場は、ドル高一服による割安感や、株高などが好材料となり上伸。中心限月の12月限は1トロイオンス927.85ドル(+2.35ドル)と、3営業日続伸して取引きを終了。この日のパラジウムは、買いが優勢となった前日までの堅調な流れを引き継ぎ序盤より買いが先行した。ただ、前日まで買いが続いていた事から一部で利益確定の売りが出た事や、ドル高要因に圧迫され高値では売りも出るなど、売り買いが交錯する展開となった。その後は発表された米国の経済指標が冴えない内容となった事で、外為市場ではドル買いが一服。ドル建てのパラジウムは他貴金属同様に買い戻しが入ったほか、堅調となった米国株を好感し、一時937.15ドルまで上げ幅を拡大する場面もあった。ただ、ドルの値動きや、引き続き地政学リスクが意識され、買い一巡後は上げ幅を縮小した。
この日のNYプラチナの清算値は925.70ドル(+0.20ドル)となり、パラジウム(927.85ドル)との価格差は2.15ドル。自動車販売のトレンドを反映し、主にガソリン車の排ガス浄化装置に利用されるパラジウムの供給が今後も逼迫すると予想される一方、ディーゼル車の排ガス低減に利用されるプラチナ需要が後退している事から27日のNYパラジウムと、NYプラチナの価格が約16年ぶり(2001年9月13日相場来)に逆転。パラジウムは今年に入って36%上昇した一方、プラチナは約2%の値上がりにとどまっている。
国内のパラジウムは、引き続き買いが優ったNY相場を映して上伸。買取では1gあたり3,586円(+6円)と3営業日続伸し、5日相場以来およそ3週間ぶりの高値に値戻しました。需給バランスの観点から清算値でのNY白金と、NYパラジウムの価格が16年ぶり(2001年9月13日相場来)に逆転。国内での両銘柄の価格も僅差となっており、本日時点で8円となっております。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
09/29 3586円 (+6円)
09/28 3580円 (+70円)
09/27 3510円 (+32円)
09/26 3478円 (-54円)
09/25 3532円 (+27円)
09/22 3505円 (±0円)
09/21 3505円 (+22円)
09/20 3483円 (-81円)
09/19 3564円 (+86円)
09/15 3478円 (-58円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,533円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:25現在の金相場は1トロイオンス1286.75ドル、パラジウムは937.05ドル、為替は1$112円59銭前後の値動きで推移しております。