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《金相場》30日のニューヨーク金相場は反落。中心限月の12月限は1トロイオンス1211.60ドル(-7.20ドル)で取引きを終了。ユーロ圏の弱い経済指標などを受け、欧州中央銀行(ECB)による追加緩和観測が台頭。外国為替市場でユーロが主要通貨に対し下落しドルが上昇した事で、ドルの代替投資先とされ逆の値動きをしやすい金は売りが優勢となり、マイナス圏で月末の取引きを終了した。
国内の金相場は海外相場が下落した事で続落。買取ベースでは1gあたり4,557円(-17円)と、2営業日値を下げ続落となりました。
《パラジウム相場》30日のニューヨークパラジウム相場は大きく反落。中心限月の12月物は1トロイオンス775.15ドル(-14.35ドル)と、中心終値では4月7日相場以来およそ6カ月ぶりの安値圏で取引きを終了。この日はドル高を背景に貴金属市場全般が軟調に推移。パラジウムも価格を下げた他貴金属に連動した上、需供が緩むとの見方が広がった事で売りが優勢となりマイナス圏でこの日の取引きを終えた。
先週末にロシアのパラジウム最大生産会社であるノリリスクニッケルが、ロシア政府が保有するパラジウムの購入を検討していると発表。これまでロシア内のパラジウム在庫はほぼ底をついていると考えられていたが、備蓄が存在する可能性が高まったとの見方が市場に広がり相場を下押した。また、ユーロ圏の弱い経済指標などを受け、欧州中央銀行(ECB)による追加緩和観測や、中国の景気先行き不透明感から需要鈍化が意識されている事も相場を圧迫した。パラジウムはここ1か月程で大きく調整され、底値が意識される程度の安値水準まで軟化した事で下げ止まる観測があるものの、米の早期利上げ観測からドルが勢いを増し、商品相場が全体的に弱気で推移している事から相場は更に下値を探る可能性もあり当面は注視が必要。
国内のパラジウム相場は海外相場が大きく値下げた事を映し反落。買取では1gあたり2,894円(-60円)と、6/26相場と同額まで値戻しおよそ3か月半ぶりの安値水準となりました。
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:20現在の金は1トロイオンス1206.10ドル、パラジウムは771.20ドル、為替は1$110円01銭前後の値動きで推移しております。