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【金相場】週明け9日のNY金相場は、米朝の対立など地政学的リスク要因や、ドル高圧力の一服、中国市場が再開した事が材料となり上伸。中心限月の12月限は1トロイオンス1285.00ドル(+10.10ドル)と、プラス圏で推移し、続伸して取引きを終了。この日の金相場は、中国のバイヤーが連休明けで戻ってきたこと時間外取引より堅調な動きとなり買いが先行した。また、トランプ米大統領は7日、北朝鮮との交渉は過去に結果が出なかったとして、機能する手段は「一つしかない」と述べ、対話より圧力強化を示唆した事から米朝対立への警戒感や、独立問題に揺れるスペイン東部カタルーニャ自治州の州都バルセロナでの混乱から、金は逃避目的として買い求められ上げ幅を拡大した。このほか、米国内では、トランプ大統領との関係悪化でティラーソン国務長官が辞任するのではないかとの観測が依然としてくすぶっており、市場は外交面への影響を懸念。このほか、午前の遅い段階から外国為替市場でドルがユーロに対して弱含みに転じ、ドル建てで取引される金商品への割高感が和らいだことも支援材料となり、この日も買い優勢で取引きを終えた。
連休明けの国内金相場は、堅調となったNY市場の値動きを映して上昇。買取ベースでは1gあたり4,985円(+49円)と反発し、先月末29日相場以来およそ1週間半ぶりの高値に値戻しました。
《直近10日間の金相場価格推移(買取)》
10/10 4985円 (+49円)
10/06 4936円 (-22円)
10/04 4947円 (+6円)
10/03 4941円 (-9円)
10/02 4950円 (-37円)
09/29 4987円 (-3円)
09/28 4990円 (-5円)
09/27 4995円 (-34円)
09/26 5029円 (+25円)
直近10日間の金相場平均価格:4,972円/g
【パラジウム相場】週明け9日のNYパラジウム相場は、前週末相場への反動買いや、中国市場が連休明けで戻ってきたほか、ドル安・株高が支援材料となり反発。中心限月の12月限は1トロイオンス928.00ドル(+9.00ドル)と、プラス圏で取引きを終了。この日のパラジウムは、売りが優った前週末相場に対する反動買いが入ったほか、中国市場が連休明けで戻って来た事から、時間外取引きより小高く推移し上昇した。一方、地政学リスクへの警戒感から一時売りに転じるも、外為市場ではドル高が一服した流れから割安感が意識された事や、米国株が底堅い展開となった事が支援材料となり買いが再燃。金やプラチナなど他貴金属が揃って値を上げた事も意識され、この日は買い優勢で取引きを終えた。
この日のプラチナ清算値は1トロイオンス918.20ドル(+1.50ドル)と小反発。10月9日時点でのNY白金と、NYパラジウムの逆鞘は9.80ドル(パラジウム高)となった。
連休明けの国内パラジウムは、利益確定売りが出た前週末のNY相場安を受けてマイナス圏に反転。買取では1gあたり3,580円(-54円)と、4営業日ぶりに値を落とし、上値追いが一服する展開となりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
10/10 3580円 (-54円)
10/06 3634円 (+70円)
10/05 3564円 (+16円)
10/04 3548円 (+33円)
10/03 3515円 (-87円)
10/02 3602円 (+16円)
09/29 3586円 (+6円)
09/28 3580円 (+70円)
09/27 3510円 (+32円)
09/26 3478円 (-54円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,560円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:25現在の金相場は1トロイオンス1290.15ドル、パラジウムは933.45ドル、為替は1$112円68銭前後の値動きで推移しております。