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【金相場】1日のNY金相場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)声明の発表を午後に控えて、全体的に様子見ムードが広がる中、安値拾いやショートカバーなどの買いに支えられ上昇。中心限月の12月限は1トロイオンス1277.30ドル(+6.80ドル)と反発し、買い優勢で取引きを終了。この日発表されたた10月ADP雇用統計は市場予想を上回る前月比+23.5万人と良好な内容となった事から、ドル買いが進む場面では金は相場を圧迫され軟調な展開となった。一方、米サプライ管理協会(ISM)が発表した10月の米製造業景況指数は前月値・市場予想を共に下回り冴えない内容となった事で金は買い戻されたほか、ショートカバーや安値拾いの買いも見られプラス圏に浮上。加えてドル高が一服する場面で金は上げ幅を拡大した。ただ、米連邦公開市場委員会(FOMC)声明の発表を午後に控えて様子見ムードも強かったため、買い一巡後はレンジ内での小幅な値動きとなった。
通常取引き終了後に公表された、米連邦準備制度理事会(FRB)はFOMC声明で、政策金利の据え置きを決める一方、12月の次回会合で利上げに動く姿勢を堅持したことから、金は時間外取引きで上げ幅を若干縮小した。市場は、翌2日午後に発表される見通しの次期FRB議長人事に注目しているが、主要メディアはパウエルFRB理事が指名される見込みだと報じている。
国内の金相場は、買いが優ったNY相場高を映して上昇。買取ベースでは1gあたり5,016円(+43円)と、3営業日ぶりにプラス圏に転じ、10月16日相場以来およそ2週間ぶりの高値に戻しました。
《直近10日間の金相場価格推移(買取)》
11/02 5016円 (+43円)
11/01 4973円 (-2円)
10/31 4975円 (-12円)
10/30 4987円 (+10円)
10/27 4977円 (-29円)
10/26 5006円 (+2円)
10/25 5004円 (-9円)
10/24 5013円 (+5円)
10/23 5008円 (+1円)
10/20 5007円 (+21円)
直近10日間の金相場平均価格:4,997円/g
【パラジウム相場】1日のNYパラジウム相場は、米国の自動車販売数の増加や、原油高、株高が意識され一代高値を更新。中心限月の12月限は1トロイオンス998.15ドル(+19.00ドル)と、3日上伸し、中心終値では10月13日に付けた年初来高値を上抜き、2001年相場以来およそ16年ぶりの高値を記録して取引きを終了。この日のパラジウムは、テクニカル要因や米国税制改革への期待感を背景に、買いの勢いが強まり序盤より堅調に推移した。また、米国の10月自動車販売数が今年2番目の高水準となるなど増加した事や、世界景気の拡大観測、原油や銅の上昇を背景に国際商品先物の先高観が意識され、パラジウムもつられる形で上げ幅を拡大。一時大台の1000ドルを突破し、1004.00ドルまで買われる場面もあった。その後、FOMC声明の発表を午後に控えて様子見ムードが広がるも、堅調地合いを維持し、そのまま高値圏で取引きを終えた。
この日のプラチナ清算値は17.10ドル高の1トロイオンス936.70ドル。(反発)11月1日時点でのNY白金と、NYパラジウムの逆鞘は61.45ドル(パラジウム高) と、価格差を拡大した。
国内のパラジウムは、一代高値を更新するなど急騰したNY相場を受けて上げ幅を拡大。買取では1gあたり3,904円(+97円)と、連日で年初来高値を抜いて、大台の3,900円台へ。一段高となったパラジウムは、2001年2月9日相場以来およそ16年9ヵ月ぶりの高値を記録しました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
11/02 3904円 (+97円)
11/01 3807円 (+76円)
10/31 3731円 (-33円)
10/30 3764円 (-5円)
10/27 3769円 (+21円)
10/26 3748円 (-5円)
10/25 3753円 (+27円)
10/24 3726円 (-65円)
10/23 3791円 (+81円)
10/20 3710円 (-5円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,770円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:50現在の金相場は1トロイオンス1281.70ドル、パラジウムは1001.65ドル、為替は1$113円90銭前後の値動きで推移しております。