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2014年10月09日為替との兼ね合いから国内貴金属は堅調に推移↑パラジウムは3営業日続伸し、およそ2週間ぶりの高値へ。

《金相場》8日のニューヨーク金相場は反落。中心限月の12月限は1トロイオンス1206.0ドル(-6.40ドル)と、FOMCの議事録公表を前に様子見ムードから3営業日ぶりに値を下げて取引きを終了。序盤は実需筋による現物買いや、中国・欧州経済の先行き不安から前日の流れを継ぎ買いが先行したが、米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録公表を控え利益確定売りが出た事から相場は反転。売りが優勢となり、結局マイナス圏でこの日の取引きを終えた。
その後、米連邦準備制度理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録を公表し、世界的な経済成長減速とドル上昇が米国の景気見通しにとってリスク要因になり得ると指摘。議事録では多くの会合参加者が「海外の経済成長が予想よりも弱かった場合、米国の経済成長のペースが予想以上に減速する可能性がある」と述べていた事が記された。これを受けて市場では、タカ派一色だった先月に比べ緩和政策の長期化が意識され、時間外取引きで金は1218ドル近辺まで上昇するなど再び買い戻された。

国内の金相場は為替が円安・ドル高に振れた事から反発。買取ベースでは1gあたり4,541円(+34円)と、昨日の下げ幅を値戻し先週2日相場以来1週間ぶりの高値となりました。

【10月本日までの金相場価格推移】

10/09   4541円 (+34円)

10/08   4507円 (-17円)

10/07   4524円 (+46円)

10/06   4478円 (-60円) ※最安値

10/03   4538円 (-21円)

10/02   4559円 (+2円) ※最高値

10/01   4557円 (-17円)

10月現在までの金価格平均相場:4,529円/g




《パラジウム相場》8日のニューヨークパラジウム相場は3営業日続伸。中心限月の12月物は1トロイオンス796.45ドル(+9.45ドル)と、再び800ドル圏内まで上昇して取引きを終了。この日の貴金属市場はまちまち。金・銀はFOMCの議事録公表を控え利益確定売りや、ドル高に押され値を下げたが、白金族のプラチナ・パラジウムは上値を追い3連日上昇。一時プラチナは金の下げや、ドルの上昇により上げ幅を削る場面もあったが、パラジウムは底堅く推移し、中心終値では先月25日相場以来2週間ぶりの高値でこの日の取引きを終えた。最近の安値反動から買い戻し感があり、直近では節目の800ドルが意識されている。

国内のパラジウム相場は海外相場の上伸や、為替との兼ね合いから3営業日続伸。買取では1gあたり2,965円(+54円)と、先月26日相場以来およそ2週間ぶりの高値となり、2連日で2,900円台で推移しております。

【10月本日までのパラジウム相場価格推移】

10/09   2965円 (+54円) ※最高値

10/08   2911円 (+33円)
 
10/07   2878円 (+97円)

10/06   2781円 (-86円) ※最安値

10/03   2867円 (-54円)

10/02   2921円 (+27円)

10/01   2894円 (-60円)

10月現在までのパラジウム価格平均相場:2,888円/g


現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:30現在の金は1トロイオンス1224.65ドル、パラジウムは803.90ドル、為替は1$108円12銭前後の値動きで推移しております。