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【10日 金相場】先週末10日のニューヨーク金相場は反落。中心限月の12月限は1トロイオンス1221.70ドル(-3.60ドル)と、小幅に値を下げて取引きを終了。この日は方向感に乏しく薄商いの中、前日に大きく上昇した反動から利益確定売りが優勢となった。また、外為市場でドルが反発した事から、ドル建ての金は割高感から相場を圧迫された事や、週末を前にした持ち高調整からマイナス圏でこの日の取引きを終えた。ただ、株式相場が大きく続落した事で、引き続きリスク回避姿勢から金は買われ下値は限られた。
先週、国際通貨基金(IMF)は、2015年の世界成長率予想を下方修正したほか、ユーロ圏にはリセッション(景気後退)のリスクがあると警戒感を示した。また、米連邦準備制度理事会(FRB)が公表した連邦公開市場委員会(FOMC、9月16-17日開催)の議事録によると、金融政策当局者は世界的な経済成長減速と、ドル上昇が米国の景気見通しにとってリスク要因になり得ると指摘し、米国経済が上向きでも、他国が下向きとならば同国にとって好ましくない影響となると指摘した。
先週末(10日)のNY金相場は、前週末(3日)終値比 1トロイオンス+28.80ドル(約+2.3%)と、安値反動やリスクオフが台頭した事でプラスで越週となりました。 5営業日(6日〜10日)の金平均価格は1トロイオンス1214.54ドル。
《NY金相場 先週の値動き(6日~10日)》
10/06 1207.30ドル (+14.40ドル)
10/07 1212.40ドル (+5.10ドル)
10/08 1206.00ドル (-6.40ドル)
10/09 1225.30ドル (+19.30ドル)
10/10 1221.70ドル (-3.60ドル)
※前週末比:1トロイオンス+28.80ドル(約+2.3%)
(5営業日の金平均価格:1トロイオンス1214.54ドル)
【13日 金相場】週明け13日のニューヨーク金相場は反発。中心限月の12月物は1トロイオンス1230.00ドル(+8.30ドル)と、先週末の下げを値戻し、先月17日相場以来およそ1ヶ月ぶりの高値で取引きを終了。この日はコロンブスデーとなり、一部市場は休場となった事から相場は全体的に小動きとなったものの、引き続きリスクオフが台頭し外為市場でドルが下落。相対的に安全資産とされる金に買いが入った事や、米株式相場が大幅に続落した事で投資資金が金へ流入した事も支援材料となり、プラス圏でこの日の取引きを終えた。
NY株式市場は、世界的な景気先行き不透明感や7~9月期の米企業決算に対する警戒感から、3営業日連続で下落。ダウ平均では前週末終値比223.03ドル安の1万6321.07ドルと、この3日間の下落幅が670ドルを超えおよそ半年ぶりの安値で引けた。また、投資家心理が一層悪化した事で、ボラティリティ・インデックス(VIX:恐怖指数)は直近では最高値となる24.64(+16.01%)まで上昇を示した。
国内金相場は前日の海外相場の上昇を映して反発。買取ベースでは1gあたり4,551円(+11円)と、月初め(2日相場)以来およそ2週間ぶりの高値へ値戻しました。
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。10:30現在の金は1トロイオンス1235.20ドル前後の値動きで推移しております。