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2017年12月08日国内貴金属はNY相場を映し、パラジウムを除いて軟調地合いが継続↓

【金相場】7日のNY金相場は、米税制改革法案成立への楽観的な見方が根強いほか、来週の米利上げを織り込む格好で売りが優り反落。中心限月の2月限は1トロイオンス1253.10ドル(-13.00ドル)と、マイナス圏に転じ、中心終値では7月末以来およそ4ヶ月ぶりの安値に戻して取引きを終了。米税制改革の審議の行方は依然不透明であるものの、年内成立への期待は根強く、この日は米国株が堅調に推移。加えて、来週予定される米連邦公開市場委員会(FOMC)で、利上げ決定を織込む形でドル買いが進んだ事も、金商品に割高感を与え相場を圧迫された。途中、中東情勢への地政学リスクへの警戒から一部買われる場面もあったが、大きな買いには繋がらず、この日はリスクオンの相場展開となった。

国内の金相場は、ドル高要因やリスク選好意欲の高まりを背景に、NY市場が売り優勢となった事を映して軟調に推移。買取ベースでは1gあたり4,870円(-18円)と、4営業日続落しました。

《直近10日間の金相場価格推移(買取)》

12/08   4870円 (-18円)

12/07   4898円 (-14円)

12/06   4912円 (-44円)

12/05   4956円 (-5円)

12/04   4961円 (+9円)

12/01   4952円 (-4円)

11/30   4956円 (-23円)

11/29   4979円 (+15円)

11/28   4964円 (+8円)

11/27   4956円 (+2円)

直近10日間の金相場平均価格:4,940円/g


【パラジウム相場】7日のNYパラジウム相場は、米税制改革の協議進展による期待感や、米国株の上昇、原油高が好感され上伸。中心限月の3月限は1トロイオンス1002.95ドル(+16.00ドル)と、1週間ぶり(1日相場)の高値に戻し、同日ぶりに1000ドル台に回復して取引きを終了。この日発表された新規失業保険申請件数が予想を下回った事や、来週予定される米FOMCで利上げを織込む動きから、外国為替市場ではドル買いが進むも、パラジウムは押し目買いからじり高となり序盤より小高く推移した。また、原油相場の上昇や、税制改革が企業利益を押し上げるとの観測に基づき米国株が上昇すると、パラジウムも上げ幅を拡大。プラチナが1年ぶりの安値圏に沈む中、パラジウムは大台の1000ドル台に再浮上した。
この日のプラチナの清算値は894.50ドル(-8.30ドル)と5日続落し、2016年12月23日以来およそ1年ぶりの安値に沈下。一方、需給バランスの観点から今年に入り大幅に価格水準を切り上げたパラジウムは約16年ぶり(2001年2月相場)の高値水準で推移し、両銘柄の価格差は12月7日時点で108.45ドル(パラジウム高)と、今年最大となった。

国内のパラジウム相場は、堅調に推移したNY相場高や円安の流れを受けて急伸。買取では1gあたり3,931円(+92円)と、年初来高値水準に再浮上する展開となりました。

《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》

12/08   3931円 (+92円)

12/07   3839円 (+37円)

12/06   3802円 (-54円)

12/05   3856円 (-86円)

12/04   3942円 (+54円)

12/01   3888円 (-5円)

11/30   3893円 (-17円)

11/29   3910円 (+103円)

11/28   3807円 (+16円)

11/27   3791円 (-38円)

直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,866円/g


現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:30現在の金相場は1トロイオンス1250.25ドル、パラジウムは1007.40ドル、為替は1$113円37銭前後の値動きで推移しております。