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《金相場》14日のニューヨーク金相場は続伸。中心限月の12月物は1トロイオンス1234.30ドル(+4.30ドル)と2営業日続伸し、前日に続いて先月17日相場以来およそ1カ月ぶりの高値で取引を終了。この日は序盤から買いが優勢となり堅調に推移。ドイツ政府が2014年、2015年の成長率見通しを大幅に下方修正した事や、欧州経済研究所(ZEW)が発表した10月の独景況感指数が2年ぶりの低水準となった事を受けて、欧州の景気先行き懸念が一段と拡大。安全資産とされる金に買いが入った事も支援材料となり、途中ドル高に上値を抑えられながもプラス圏で取引きを終えた。
ドイツ政府は輸出見通しの悪化を理由に2014、15年の同国成長率予想を下方修正した。経済省の発表によると、14年の成長率は1.2%の見込みとなり、4月時点では1.8%を見込んでいた。15年予想は1.3%と、従来予想の2%からそれぞれ下方修正された。また、ドイツの欧州経済センター(ZEW)発表の10月独景況感指数は-3.6で、市場予想の1.0を下回り、前月の6.9から大幅に低下。およそ2年ぶりの低水準となった。
国内の金相場は為替との兼ね合いもあり反落。買取ベースでは1gあたり4,540円(-11円)と、昨日の上げ幅を値戻しました。
【直近10営業日の金相場価格推移】
10/15 4540円 (-11円)
10/14 4551円 (+11円)
10/10 4540円 (-1円)
10/09 4541円 (+34円)
10/08 4507円 (-17円)
10/07 4524円 (+46円)
10/06 4478円 (-60円)
10/03 4538円 (-21円)
10/02 4559円 (+2円)
10/01 4557円 (-17円)
10営業日の金相場平均価格:4,534円/g
《パラジウム相場》14日のニューヨークパラジウム相場は続伸。中心限月の12月限は1トロイオンス795.10ドル(+9.15ドル)と、2営業日続伸して取引きを終了。リスク回避姿勢が引き続いた事から、この日は貴金属市場全般が堅調に推移。パラジウムも、金の上昇やプラチナが3営業日ぶりにプラスに転じた事も好感され、買いが優勢となり2営業日上昇して取引きを終えた。ただ、ドイツ政府が2014、15年の同国成長率予想を下方修正した事や、欧州経済センター(ZEW)発表の10月ドイツ景況感指数が2年ぶりにマイナスに沈んだ事で、欧州経済の先行き不安が一層と強まり、実需需要が鈍化するのではとの観測から上値は重かった。
国内のパラジウムは海外相場を映して反発。買取では1gあたり2,889円(+5円)と、小幅ながら3営業日ぶりにプラスに転じました。
【直近10営業日のパラジウム相場価格推移】
10/15 2889円 (+5円)
10/14 2884円 (-37円)
10/10 2921円 (-44円)
10/09 2965円 (+54円)
10/08 2911円 (+33円)
10/07 2878円 (+97円)
10/06 2781円 (-86円)
10/03 2867円 (-54円)
10/02 2921円 (+27円)
10/01 2894円 (-60円)
10営業日のパラジウム相場平均価格:2,891円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:30現在の金は1トロイオンス1226.75ドル、パラジウムは786.40ドル、為替は1ドル107円13銭前後の値動きで推移しております。