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2014年10月16日為替との兼ね合いから国内金は続落↓パラジウムは大きく反落し、およそ6か月ぶりの安値圏へ。

《金相場》15日のニューヨーク金相場は続伸。中心限月の12月物は1トロイオンス1244.80ドル(+10.50ドル)と3連日上昇し、先月10日相場以来およそ1ヶ月ぶりの高値で取引きを終了。序盤は最近上昇した高値反動から利益確定売りが出た事や、ドル高を背景に相場を圧迫し軟調に推移したが、この日発表された米の経済指標(10月ニューヨーク州製造業景況指数・9月小売売上高・卸売物価指数)が、それぞれ市場予想を下回り低調な内容となった事から、相場は反転し金は急伸。株式相場や、外為市場でドルが軟化した事から、金はプラス圏に転じ一時1250ドル超まで上昇する場面もあるなど、結局3営業日続伸してこの日の取引きを終えた。中国・欧州をはじめ世界経済の先行き不透明感からリスク回避姿勢が強まり、安全資産とされる金は3日連続高と8月(12日・13日・14日相場)以来最長となった。米欧をはじめ世界同時株安となった事で、ボラティリティ指数(VIX)は急伸し、15.18%上昇の26.25と、再び2012年6月以来およそ2年半ぶりの高水準に達した。

国内の金相場は海外相場は上伸したものの、為替が1か月強ぶりの円高・ドル安水準で推移した事で続落。買取ベースでは1gあたり4,517円(-23円)と、2営業日値を下げ続落となりました。





《パラジウム相場》15日のニューヨークパラジウム相場は大きく反落。中心限月の12月限は1トロイオンス764.25ドル(-30.85ドル)と、3営業日ぶりに値を下げ、3日相場以来の安値で取引きを終了。この日発表された米の経済指標(10月ニューヨーク州製造業景況指数・9月小売売上高・卸売物価指数)がそれぞれ市場予想を下回り低水準な内容となった事や、株式相場の大幅下落、中国・欧州経済の景気後退観測など先行き不安の高まりから、需要後退が意識された事でこの日は同白金族のプラチナと共にパラジウムは売りが優勢となった。また、前日までに3営業日上昇した反動から利益確定売りが出た事や、エボラ出血熱の感染拡大が警戒視され、今後の経済動向に与える不安要素も相場の重しとなり、3営業日ぶりにマイナス圏に沈んで取引きを終えた。世界的な景気先行き不安から、プラチナ・パラジウムは今後も値動きが激しくなる事が予測され、需要後退観測が続けば最近の高値による利益確定売りから相場はもう一段下押される可能性もあり、市場は動向に注視している。

国内のパラジウム相場は海外相場の下げや、円高・ドル安が重なり大きく反落。買取では1gあたり2,776円(-113円)と、国内では4月24日相場以来およそ6か月ぶりの安値に値戻しました。



現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:00現在の金は1トロイオンス1242.10ドル、パラジウムは760.10ドル、為替は1ドル106円12銭前後の値動きで推移しております。