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先週末17日のニューヨーク金相場は続落。中心限月の12月限は1トロイオンス1239.0ドル(-2.20ドル)と、小幅に値を下げて取引きを終了。この日は方向感に乏しく薄商いの中、米の経済指標が良好な内容となった事で、外為市場でドルが主要通貨に対して上昇。ドル建ての金は割高感から相場を圧迫された。また、株式相場が大きく反発した事から投資家心理が幾分か改善され、週末を前にした持ち高調整からマイナス圏でこの日の取引きを終えた。ただ、依然としてリスク回避姿勢から金を買う動きもみられ、年末に向けた今後の様子見から下値は限られ週間では2週連続のプラスとなった。
国際通貨基金(IMF)は先日、2015年の世界成長率予想を下方修正したほか、ユーロ圏にはリセッション(景気後退)のリスクがあると指摘。また、米連邦準備制度理事会(FRB)が公表した連邦公開市場委員会(FOMC、9月16-17日開催)の議事録によると、金融政策当局者は世界的な経済成長減速と、ドル上昇が米国の景気見通しにとってリスク要因になり得ると指摘し警戒感を示した事で、安全資産とされる金は2週連続で買い越された。
先週末(17日)のNY金相場は、前週末(10日)終値比 1トロイオンス+17.30ドル(約+1.4%)と、リスクオフが台頭した事で2週連続プラスで越週となりました。(2週の上げ幅+46.10ドル:+3.7%) 5営業日(13日〜17日)の金平均価格は1トロイオンス1237.86ドル。
《NY金相場 先週の値動き(13日~17日)》
10/13 1230.00ドル (+8.30ドル)
10/14 1234.30ドル (+4.30ドル)
10/15 1244.80ドル (+10.50ドル)
10/16 1241.20ドル (-3.60ドル)
10/17 1239.00ドル (-2.20ドル)
※前週末比:1トロイオンス+17.30ドル(約+1.4%)
(5営業日の金平均価格:1トロイオンス1237.86ドル)
国内金相場は為替がドル高・円安に振れた事から上伸。買取ベースでは1gあたり4,549円(+19円)と、2営業日続伸し1週間ぶりの高値となりました。
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:30現在の金は1トロイオンス1236.85ドル前後の値動きで推移しております。