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【金相場】11日のNY金相場は、欧州中央銀行(ECB)理事会の議事要旨がタカ派的なトーンだったことを受けユーロ高・ドル安が進行し、買い優勢の展開に。中心限月の2月限は1トロイオンス1322.50ドル(+3.20ドル)と続伸し、中心終値では昨年9月中旬以来およそ4ヶ月ぶりの高値で取引きを終了。欧州中央銀行(ECB)は11日、昨年12月14日に開催された定例理事会の議事要旨を公開。同日の理事会では、2018年の早い時期にもフォワードガイダンスの見直しの可能性について言及があったことが判明した。また、米労働省が発表した17年12月の卸売物価指数(PPI)が全体、コアともに市場の上昇予想に反して低下。これを受けて、外国為替市場ではユーロ高・ドル安が先行したことから、ドル建てで取引される金商品に割安感が生じ買いが強まった。 ただ、一段と金を買い上げる材料には欠けたため、その後は小動きな展開となった。
国内の金相場は、買いが優ったNY相場を映して上昇。買取ベースでは1gあたり5,065円(+8円)と、3営業日ぶりにプラスに転じ反発しました。
《直近10日間の金相場価格推移(買取)》
01/12 5065円 (+8円)
01/11 5057円 (-21円)
01/10 5078円 (-49円)
01/09 5127円 (+3円)
01/05 5124円 (+130円)
12/27 4994円 (+30円)
12/26 4964円 (+3円)
12/25 4961円 (+21円)
12/22 4940円 (+2円)
12/21 4938円 (+27円)
直近10日間の金相場平均価格:5,025円/g
【パラジウム相場】11日のNYパラジウム相場は、ドル安や株高が支援材料となるも、引き続き利確売りが優勢となり小幅安に。中心限月の3月限は1トロイオンス1076.25ドル(-1.15ドル)と、小幅ながら値を下げ続落して取引きを終了。この日のパラジウムは、売りが優勢となった前日相場の反動から序盤は買い戻しが先行し小高く推移した。また、欧州中央銀行(ECB)の12月理事会議事要旨でガイダンス変更に言及があったほか、米国の12月生産者物価指数が予想以上に低下し、先週分新規失業保険申請件数も予想外に増加したことを受けてユーロ高・ドル安が進行し、割安感から一時1086.35ドルまで値を伸ばす場面もあった。ただ、買い一巡後は再び利益確定の動きが広がり、相場は次第に売り押される展開となった。
国内のパラジウムは、引き続き利確売りに押されたNY相場を受けてマイナス圏での値動きに。買取では1gあたり4,109円(-22円)と、値を下げ3営業日続落しました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
01/12 4109円 (-22円)
01/11 4131円 (-86円)
01/10 4217円 (-17円)
01/09 4234円 (+17円)
01/05 4217円 (+162円)
12/27 4055円 (+54円)
12/26 4001円 (-27円)
12/25 4028円 (+21円)
12/22 4007円 (+33円)
12/21 3974円 (+27円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:4,097円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:20現在の金相場は1トロイオンス1327.55ドル、パラジウムは1086.20ドル、為替は1$111円29銭前後の値動きで推移しております。