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2014年10月22日金・パラジウム共に堅調に推移↑国内金相場は4日続伸し、7週間ぶりの高値圏へ。

【金相場】21日のニューヨーク金相場は続伸。中心限月の12月限は1トロイオンス1251.70ドル(+7.0ドル)と2営業日続伸し、中心終値では先月8日相場以来およそ1ヶ月半ぶりの高値をつけて取引きを終了。この日、欧州中央銀行(ECB)が追加の金融緩和策として社債購入を検討しているとの報を受け、金市場への資金流入につながりやすくなるとの見方から買いが先行。また、祭典シーズンを控えアジア圏からの現物需要の拡大期待も引き続き相場の支援材料となり、 金相場はプラス圏でこの日の取引きを終えた。
中国の第三四半期(7-9月)の国内総生産(GDP )は前年同期比+7.3%と、市場予想の7.2%を上回るも、前期(4-6月期:+7.5%)から減速し、およそ5年半ぶりの低い伸び率となった。同国9月の工業生産 は前年同月比+8%と、市場予想(+7.5%)を上回り、8月の+6.9%に比べて伸び率が加速。一方、9月の小売売上高 は+11.6%と予想値(+11.7%)を若干下回る内容となった。

国内金相場は堅調に推移した海外相場を映して続伸。買取ベースでは1gあたり4,592円(+16円)と、4日連続高となり月初来の高値を更新。先月2日相場以来およそ7週間ぶりの高値をつけ、4600円圏内へ浮上しました。値を上げた4日間の上げ幅は1g+75円と、率では+1.6%。





【パラジウム相場】21日のニューヨークパラジウム相場は大きく値を上げ続伸。中心限月の12月限は1トロイオンス776.0ドル(+13.70ドル)と3営業日続伸し、先週14日相場以来およそ1週間ぶりの高値を回復して取引きを終了。この日は欧州中央銀行(ECB)がユーロ圏の成長押し上げを目指し刺激策を拡大するとの観測が広がった事から、貴金属市場全般が買いが優勢となり堅調に推移。金・プラチナの値動きを眺めてパラジウムも序盤から堅調に推移し上昇。一時、中国の第3四半期GDPの伸び率がおよそ5年半ぶりの低水準となった事を意識され上げ幅を縮小する場面もあったが、ECBが追加の金融緩和策として社債購入を検討していると報じられた事を受け、再び買いが優勢となりプラス圏に浮上。また、米の経済指標(中古住宅販売件数)が良好な内容となった事や、米欧の株式相場が上昇した事も相場の支援材料となり、パラジウムは1週間ぶりの高値で取引きを終えた。この日のパラジウム中心12月限の値動きは最高値777.60ドル、最安値759.15ドル、終値776.0ドル。

国内のパラジウム相場は、海外相場の上伸を映して大きく上昇。買取では1gあたり2,835円(+65円)と、先週15日相場以来1週間ぶりの高値をつけ同日ぶりに2800円台へ値戻しました。


現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:00現在の金は1トロイオンス1249.65ドル、パラジウムは777.10ドル、為替は1ドル106円87銭前後の値動きで推移しております。