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週末10日のNY金相場は、急落していた中国株価が持ち直した事や、ギリシャの救済支援への進展期待からリスクオフが後退し、安全資産としての金は相対的に売りが優勢となり続落。中心限月の8月限は1トロイオンス1157.90ドル(-1.30ドル)と、小幅ながら値を下げて取引きを終了。序盤の金相場は、売りが優勢となった前日相場を背景に安値拾いの買いに支えられたほか、外為市場ではドル高が一服した事も割安感に繋がり堅調に推移した。ただその後は、中国の株式相場が最近の急落から持ち直した事や、ギリシャが債権者に改革案を本日中に提示するとの報を受け、ギリシャ救済策合意への期待が高まった事から、市場ではリスク回避姿勢が緩和し、相対的に安全資産としての金は上値を抑えられ徐々に上げ幅を縮小した。また、米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長が講演で「年内の利上げが適切」との意向を改めて示したことも、金相場には下押し材料となり、結局引けにかけてマイナスサイドに沈下してこの日の取引を終えた。
イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長は10日、今年利上げを開始するとの見方に変わりはないと述べ、その後の利上げはゆっくりとしたペースになるとあらためて表明した。「しかしながら強調しておきたいのは、経済とインフレがたどる道筋は依然としてかなり不透明であり、想定外の展開によっては最初の一歩を先送り、あるいは早めることもあり得る」と述べた。また、国際情勢、特に最近のギリシャの財政問題や、中国経済に絡むリスク要因についても警鐘を鳴らした。
今週5営業日の金相場は、引き続きギリシャ情勢に対する先行き懸念や、中国の株価急落を背景とした思惑から売り買いが交錯。安全資産としてのリスク回避需要として支えられた一方で、ドルがユーロに対して上昇した事が割高感に繋がり値を下げた。週末終値(1157.90ドル)では、前週2日終値(1163.50ドル)に対して、1トロイオンス-5.60ドル(-0.4%)と、2週連続マイナスで越週。また、5営業日の平均相場は1161.28ドルとなり、5日間の値動きは以下の通り。
《NY金相場 週間の値動き(7月6日~7月10日)
07/06 1173.20ドル (+9.70ドル)
07/07 1152.60ドル (-20.60ドル)
07/08 1163.50ドル (+10.90ドル)
07/09 1159.20ドル (-4.30ドル)
07/10 1157.90ドル (-1.30ドル)
※前週2日相場比:1トロイオンス-5.60ドル(-0.4%)
5営業日の金平均価格:1トロイオンス1161.28ドル
国内の金相場は週末の海外相場では引き続き小安く推移したものの、為替が円安・ドル高に振れた事を映して続伸。買取ベースでは1gあたり4,906円(+38円)と、先週7日相場以来およそ1週間ぶりの高値に値戻し、買取では再び4,900円台へ価格をのせました。7月現在までの金相場の値動きは、高値4,962円(2日相場)、安値4,825円(9日相場)、平均価格4,916円(8営業日)となっております。
《7月現在の金相場価格推移(買取)》
07/13 4906円 (+38円)
07/10 4868円 (+43円)
07/09 4825円 (-54円) ※最安値
07/08 4879円 (-69円)
07/07 4948円 (-8円)
07/06 4956円 (+8円)
07/03 4948円 (-14円)
07/02 4962円 (+6円) ※最高値
07/01 4956円 (-17円)
本日までの7月の金相場平均価格:4916円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:00現在の金相場は1トロイオンス1162.85ドル、為替は1$122円61銭前後の値動きで推移しております。
週末10日のNYパラジウム相場は、中国株の大幅続伸で株式市場がリスクオンに転じた事や、ギリシャ情勢に対する楽観的な見方の広がりが後押し要因となり反発。中心限月の9月限は1トロイオンス650.35ドル(+12.35ドル)と、大きく上昇して取引きを終了。この日のパラジウム相場は、値を下げた前日相場の反動から序盤より買いが入り堅調に推移。また、中国の株価急落がいったん下げ止まった事を好感され米欧の株価も上昇したほか、ギリシャ問題への進展期待や、外為市場ではドル買いも一服した事を受けて、パラジウムは買いが加速。一時この日の高値655ドルまで上げ幅を拡大した。途中、ドルが巻き戻した事を受けて上値を抑えられた事や、中国の自動車販売鈍化による需要減観測から上げ幅を縮小するも、週末を前にした持ち高調整や、最近の急落による安値拾いの買いに相場を支えられ、この日はプラス圏で取引きを終えた。
この日、ギリシャが債権団に新たに提出した改革案が救済への道を開くとの楽観が広がり、米欧の株式相場が軒並み上昇。ナスダック総合指数は1月以降では最大の上げ幅となった。また、急落していた中国株価に歯止めがかかったことも材料となり、市場のセンチメントは改善されシカゴ・オプション取引所のボラティリティ・インデックス (VIX:恐怖指数 )は15.7%低下の16.83と、低下率は昨年12月17日以来では最大となった。中国当局はこのところ、連日の様に大規模な株価対策を打ち出し、それが功を奏した模様。
週間5営業日のパラジウムは、ギリシャの財務問題や、中国の株価急落への警戒感、引き続き需給緩和を見越した売り圧力に下押され、軟調に推移。特に週初から3日間は、中国株の急落が投資家心理を冷え込ませ、金融・商品相場全体が売り込まれるなどリスク回避姿勢が台頭。市場の景気動向に左右されやすいパラジウムも売りが広がり、9日には2013年6月下旬以来およそ2年ぶりの安値をつけるなど、下げ幅を拡大した。週末終値(10日相場:650.35ドル)では、前週2日終値(694.15ドル)に対して1トロイオンス-43.80ドル(-6.3%)と、9週連続マイナスで越週。また、5営業日の平均相場は1トロイオンス654.08ドルとなり、5日間の値動きは以下の通り。
《NYパラジウム相場 先週の値動き(7月6日~7月10日)》
07/06 676.15ドル (-18.00ドル)
07/07 652.40ドル (-23.75ドル)
07/08 653.50ドル (+1.10ドル)
07/09 638.00ドル (-15.50ドル)
07/10 650.35ドル (+12.35ドル)
※前週2日終値比:1トロイオンス-43.80ドル(-6.3%)
5営業日のパラジウム平均価格:1トロイオンス654.08ドル
国内のパラジウム相場は週末のNY市場が堅調に推移した事や、為替が円安に振れた事を映して大幅反発。買取では1gあたり2,727円(+65円)と、4営業日ぶりにプラスに転じ、最近の安値圏から持ち直しました。7月現在までのパラジウム相場の値動きは、高値2,943円(2日相場)、安値2,662円(10日相場)、平均価格2,798円(8営業日)となっております。
《7月現在までのパラジウム相場価格推移(買取)》
07/13 2727円 (+65円)
07/10 2662円 (-16円) ※最安値
07/09 2678円 (-38円)
07/08 2716円 (-151円)
07/07 2867円 (+16円)
07/06 2851円 (-65円)
07/02 2943円 (+119円) ※最高値
07/01 2824円 (+32円)
本日までの7月のパラジウム相場平均価格:2798円/g
11:45現在のパラジウムは1トロイオンス648.55ドル前後の値動きで推移しております。
GC キャストウェル M.C.の買取り価格32,700円(+400円)、その他の12%金パラの買取り価格は32,300円(+400円)、開封品の金パラジウム買取り価格が1011円(+13円)と、本日地金が総じて上昇した事を受けて、12%金パラも大きく値を伸ばし続伸。週末のNY貴金属相場や、金融市場が幾分落ち着きを戻した事を受けて、国内相場も堅調に推移し、最近の安値圏からやや持ち直す展開となりました。
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、相場が大幅に値動く場合が御座います。為替相場との兼ね合いからも日相場の価格変動が非常に激しくなっており、場合によっては乱高下する事も御座いますので、ご売却検討の方はリスクを極力回避して安全にご売却下さい。
本日の地金は買取ベースで金4,906円(+38円)、パラジウム2,727円(+65円)、銀65.45円(+1.19円)、プラチナ4,340円(+27円)と、国内貴金属は週末の海外相場高や、為替要因から総じて堅調に推移。金はNY市場では売りが優勢となったものの、国内では為替が円安に振れた事から2営業日続伸し、買取では再び4,900円台へ。また、銀やプラチナもそれぞれ続伸し堅調に推移したほか、パラジウムも海外相場高を映してプラスに転じ、4営業日ぶりに反発しました。
【10日】ニューヨーク貴金属相場(中心限月終値)
金:1157.90ドル(-1.30ドル)
銀:1548.10セント(+12.00セント)
パラジウム:650.35ドル(+12.35ドル)
プラチナ:1032.30ドル(+9.90ドル)
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