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【金相場】23日のNY金相場は、外為市場でユーロ売り・ドル買いが進んだほか、ギリシャのデフォルト(債務不履行)回避に向けた支援協議をめぐり、楽観的見通しの広がりから金買い需要が後退し売りが優勢となった。中心限月の8月限は1トロイオンス1176.60ドル(-7.50ドル)と3営業日続落し、中心終値では8日相場以来およそ2週間ぶりの安値で取引きを終了。22日の欧州連合(EU)ユーロ圏緊急首脳会議で、各国首脳はギリシャの新提案を評価しており、過度な先行き不透明感が後退。ギリシャがデフォルト(債務不履行)を回避できるとの楽観的な見方の広がりから、リスク回避目的で買われていた金は売りが優勢となった。また、この日発表された米の5月住宅販売件数が市場予想を大きく上回り、7年3ヶ月ぶりの高水準となった事から外為市場ではドルが主要通貨に対して急伸。ドル建ての金は割高感から相場を圧迫されたほか、パウエル米連邦準備理事会(FRB)理事が、利上げ時期について発言し「開始時期は早ければ9月」、「9月の利上げ確率は50%」、などと述べたことも売り材料となった。ギリシャの債務問題から、次第に米の利上げ時期に市場の関心が移りつつある中で、金を選好する動きが後退し、この日はおよそ2週間ぶり(8日相場来)の安値に沈下して取引きを終えた。
国内の金相場は軟調に推移したNY市場を映して続落。買取ベースでは1gあたり5,028円(-15円)と3日続落し、1週間ぶり(先週17日相場来)の安値に値戻しました。
《直近10営業日の金相場価格推移(買取)》
06/24 5043円 (-27円)
06/23 5043円 (-27円)
06/22 5070円 (-14円)
06/19 5084円 (+39円) ※最高値
06/18 5045円 (+21円)
06/17 5024円 (-15円) ※最安値
06/16 5039円 (+13円)
06/15 5026円 (-4円)
06/12 5030円 (+5円)
06/11 5025円 (-21円)
直近10日間の金相場平均価格:5041円/g
【パラジウム相場】23日のNYパラジウム相場は、連日の下落を受けた売り過剰感から買い戻され9営業日ぶりに小反発。中心限月の9月限は1トロイオンス695.75ドル(+0.30ドル)と、ほぼ横ばいながら小幅に値を上げ、10日相場ぶり(9営業日)に反発して取引きを終了。この日のパラジウムは、前日まで8日連続安と調整地合いで推移していた事から、売り過剰感が意識され序盤より買いが先行した。また、ギリシャの債務不安がやや後退し市場では楽観的な見方が広がったほか、6月の中国製造業購買担当者指数(PMI )が、市場予想を上回った事も安心感に繋がり相場は700ドル超まで上昇した。一方、ギリシャ不安の後退や、米の経済指標(住宅関連指数)が良好な内容となった事から、外為市場ではドルが主要通貨に対して上昇。ドル建てのパラジウムは割高感から上値を抑えられ徐々に上げ幅を縮小し、一時前日終値を割り込む場面もあった。ただその後は、原油相場の切り返しや、プラチナの上昇、発表された6月のリッチモンド連銀製造業指数が良好な内容となった事から再び買い戻され、結局終値では9営業日ぶりにプラスに転じて取引きを終えた。
国内のパラジウム相場は、海外相場が最近の売り過剰感から買い戻され小幅高で引けたことや、為替がドル高・円安に傾斜した事も手伝って8営業日ぶりに反発。買取では1gあたり2,970円(+22円)と、連日の安値推移から持ち直し本日はプラス圏での推移となりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
06/24 2970円 (+22円)
06/23 2948円 (-33円) ※最安値
06/22 2981円 (-54円)
06/19 3035円 (-32円)
06/18 3067円 (-11円)
06/17 3094円 (-11円)
06/16 3105円 (-11円)
06/15 3116円 (-38円)
06/12 3154円 (+22円) ※最高値
06/11 3132円 (-27円)
直近10営業日のパラジウム相場平均価格:3060円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:00現在の金相場は1トロイオンス1179.25ドル、パラジウムは700.45ドル、為替は1$123円89銭前後の値動きで推移しております。
GC キャストウェル M.C.の買取り価格34,350円(+50円)、その他の12%金パラの買取り価格は33,950円(+50円)、開封品の金パラジウム買取り価格が1,065円(+1円)と、本日地金の金・銀は軟調に推移したものの、パラジウムが反発した事から、12%金パラも前日までの連日安からやや持ち直し8営業日ぶりにプラスに転じました。需給改善を背景としたパラジウム安など、地金高騰の一服から12%金パラは価格水準を一段落とし、昨日では4月1日相場以来およそ2か月半ぶりの安値に軟化。現在は年初来安値圏となる3月下旬(20日~31日相場)辺りの価格水準で推移しております。
本日の地金は買取ベースで金5,028円(-15円)、パラジウム2,970円(+22円)、銀67.18円(-1.19円)、プラチナ4,585円(+50円)と、国内貴金属は海外相場の値動きを映して売り買いまちまち。金はNY市場がギリシャ問題から次第に米の利上げ時期が意識され始めた事を受けて軟調に推移し、国内相場も反映する形で下落。本日を含め3日続落し、先週17日相場以来およそ1週間ぶりの安値に値戻しました。また、本日は銀も弱気で推移しマイナス圏へ。一方、白金族は共に前日までの弱気相場から持ち直しプラス圏へ。パラジウムは売り過剰感から海外相場がやや持ち直した事や、為替がドル高・円安に傾斜した事も手伝い8営業日ぶりに反発。また、プラチナも昨日の下げ幅をほぼ値戻し4営業日ぶりにプラスに転じるなど、連日の安値推移から持ち直しました。
【23日】ニューヨーク貴金属相場(中心限月終値)
金:1176.60ドル(-7.50ドル)
銀:1573.70セント(-40.50セント)
パラジウム:695.75ドル(+0.30ドル)
プラチナ:1067.50ドル(+6.90ドル)
18:00現在の金相場は1トロイオンス1183.50ドル、パラジウムは702.90ドル、為替は1$123円67銭前後の値動きで推移しております。
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